はじめに

どうも初めまして。さいきっくです。
「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」で知られる米林宏昌監督のスタジオジブリ退社後のスタジオポノック第一作目「メアリと魔女の花」を試写会にて一足先に観てきました！

今回は、少しでも「メアリと魔女の花」に少しでも興味がある方に向けて、これぐらい知ってるともっと楽しめるよ！っていう米林監督の過去作の批評と今作の感想を書いていきます！
ネタバレなしです！

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あらすじ・作品情報

■あらすじ

田舎町の赤い館村に引っ越してきた11歳の少女・主人公メアリは、森で7年に1度しか咲かない花「夜間飛行」を見つける。それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の「魔女の花」だった。一夜限りの不思議な力を手にいれたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学府「エンドア大学」への入学を許可されるが、メアリがついた一つの嘘が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。

■トレイラー
　www.youtube.com

■キャスト
　監督：米林宏昌
　脚本：米林宏昌・坂口理子
　原作：メアリー・スチュアート『The Little Broomstick』
　製作総指揮：西村義明
　声の出演：杉咲花
　　　　　　神木隆之介
　　　　　　天海祐希
　　　　　　満島ひかり
　　　　　　小日向文世
　　　　　　大竹しのぶ
　　　　　　佐藤二朗　など

この映画は、ジブリ映画なのか…？

この映画を製作したスタジオポノックは、元スタジオジブリのプロデューサー西村義明さんが2015年に設立した会社で、監督が米林宏昌である上、スタジオジブリ出身スタッフが多く、雰囲気が魔女の宅急便に似ていることからもジブリ作品と間違われることが多いですね。
最初は、僕も「また新しいジブリね…」ぐらいに思っていました。

米林監督は、1996年にスタジオジブリに入社しアニメーターとして、『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、『崖の上のポニョ』などで原画を担当していました。
その後、宮崎駿の企画を引き継いで監督した『借りぐらしのアリエッティ』、宮崎駿・高畑勲の2人が一切制作に関わっていない（ホントかなぁ…原作は宮崎が推薦している児童文学なので…）『思い出のマーニー』を撮ってます。

ここで少しだけ前作『思い出のマーニー』に触れたいと思います。
米林監督は、マーニー製作時にはっきり「この作品は映像化に向いてないなぁ…」と言ってますが(笑)、全体的に良かったです。
細かいシーンの繊細な演出が非常に冴えていて、映画通ならさすがだな！と思わさせられて泣けるのですが…
マーニーのモロ外国人ルックスに、なぜ誰も触れないッ！！？かつ、普通にマーニーがカズヒコとか言ってるので、ここはドコッ？？いつなの？？誰ッ？？というノイズで没頭できず、繊細な演出が勿体無いなぁ…と思っていました。

ただ間違いなく才能ある監督なので、自由に作品を作りたいという意味で、スタジオポノックを設立したのでは？と思いますね。

では『メアリと魔女の花』はどうだったのか！？

こんな米林監督が、3作連続となるイギリスの児童文学からの話を膨らませたのが（このチョイスもなかなか不思議だよな…）メアリと魔女の花です！
この時点で観に行きたいなぁと思っている人や、余計な情報が欲しくない人は、こんなものを読んでないで、ローソンで前売り券を買ってきてください(笑)　グッズが付いてくるみたいです。

試写会の感想をズバリいうと…
なかなかいいよね〜です。（全然ズバリじゃない…）

やっぱり全体的にジブリっぽい！ってか今までで一番ジブリっぽいよ！！
何しろストーリーは王道！!
ネタバレしたくないので細かく触れませんが、少女が不思議な世界に迷い込んで、成長し戻ってくるシンプルな話！！！(笑) やはり、スタジオジブリ・宮崎駿を意識してあえて、このテーマを選んだのではないでしょうか

メアリの主人公的な原動力は間違いなくあったし、舞台挨拶の声の弱々しさで少し心配だった（ごめんなさい…）杉咲花の演技もすごく良かったです。そして米林作品であまりなかったアクションシーンや動物のドドドンッ！シーンもありアニメ的快感もあります。
しかし、強いて気になったところを挙げると、神木隆之介演ずる逆ヒロイン(？)・ピーターとメアリの関係性があまり描かれず、クライマックスに進むので、うーん？と思う部分もありました…

それでも、一定以上の出来栄えだったので、今後のスタジオポノック・米林作品が楽しみです。ある意味、ジブリ的な『良さ』がありますが、それに比較される呪縛から解放されるような作品を次回作で期待したいと思います。

ジブリファンはもちろん！夏休みに家族連れで観ても良し！カップルで見るのも無難で良し！(笑)
ぜひ劇場に訪れてみてください！オススメです！！

そして、過去の米林作品で予習しておくとより楽しめます！

第一作目